【中小企業診断士 2次試験】独学のストレート生がまずやるべきこと
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こんにちは、中小企業診断士の西村星彌です。
1次試験、お疲れ様でした!
7科目ストレートで合格した方、科目合格した方、どのような形でも2次試験(全国大会)の切符を手にした方、本当におめでとうございます!
そして、残念ながら切符を手に入れることができなかった方、悔しくて投げ出したくなっている方もいると思います。
6年かけて合格した私から一言だけエールを送るならば「合格するためにたった一つの必勝法があります。それは合格するまで続けること」です。どこかの誰かの言葉をサンプリングしているのだと思いますが、成功している人が成功しているたった一つの理由は、成功するまで続けているからです。諦めないで何度だって不死鳥のように復活してチャレンジを続けてみてください!
二次試験は独学でストレート合格できるのか?
結論、できます。
早速本題に入ります。
毎年必ずX上には独学ストレート合格をする方がいらっしゃいます。
事実が証明しているので、独学ストレート合格は可能です。
なぜ独学ストレート合格が可能なのか?
理由①:ストレート生は真っ白なキャンバスのため
二次試験の高得点な解答の要素の一つに「設問要求に素直に書く」という事があります。ここがテクニックに偏重してある意味「こじらせてしまっている」多年度生と比べると有利な点です。これはある意味ストレート生にしか出せない強み、競争優位性の一つとなります。
理由②:独学でも良質なテキストがあるから
二次試験の勉強の肝は一次試験同様「過去問」です。過去問は診断士協会HPにありますし、あとは「ふぞろい」という羅針盤さえ手に入れられれば二次試験の対策を開始できます。
理由③:予備校の模範解答が必ずしも正しくないため
大手予備校や、二次試験に特化した予備校など、たくさん予備校があります。予備校からノウハウをお金で買うのは「手っ取り早く合格圏内に入り込む」ことに役立ちますが、あくまでも合格圏内なので予備校の妄信は危険です。
はじめて二次試験にチャレンジするあなたへ
それではストレート生は何から始めればいいのでしょうか?
結論、
「ふぞろい」と「30日完成」買ってください。
アフィリエイトっぽくみられてしまうのでリンクは貼りませんが、ふぞろいで検索をかけて3〜5年分入手してください。メルカリにもたくさん出ています。
30日完成は最新のもの(青いやつ)じゃなくても古いやつ(赤いやつ)でも大きくないように変更がないので転がっていたらそれでもOKです。
独学ストレート合格のために1日何時間勉強すれば良いか?
これについては理解力によりますが、月〜金働きながら受験する方が大半を占めることを考えると、
平日3時間、土日16時間確保してください。
土日は8時間労働と同じく日中は図書館にでも籠ってください。正直これでも足りないくらいですが、多年度生が1年以上かけて勝負してくると考えると、このくらいの覚悟は欲しいです。
ほな、勉強時間確保したとして何をすればいいか?
これも結論、
平日1日1事例、事例4は毎日30日完成。
まずはこれを1ヶ月回してみましょう。事例4は特に30日完成レベルの問題を確実に解けるようになるまで繰り返しましょう。1ヶ月で最低3周です。
事例4の必勝法は「みんなが解ける問題を確実に解く」ことです。「イケカコ」や「簿記1級」の勉強はただただ遠回りなので即刻捨てましょう(私は多年度生なのでこれらを踏んだことはありますが、どんなレベルの受験生にも普遍的な必勝法とは呼べないのでおすすめしません)。
過去問の使い方
これも悩む所です。ただただ解いてみて、「うーん、できなかった〜」「前回よりなんとなくできた!」こんな勉強法では勝てるわけがありません。
予備校でも模範解答がばらけるように、事例1〜3に明確な答えはございませんが、合格者に共通する「キーワード」「書き方」というものは存在します。そして、それは訓練で身につきます。
どのような訓練をすれば良いか?
①80分で解いてみる
まずはここからです。二次試験は「80分で60点の解答」を作ることができれば合格です。初見の場合はきっちり80分測って解きましょう。
②ふぞろいを確認する
自分の答案と、ふぞろいの合格者の答案を比較しましょう。初見だと圧倒的な差があることすら理解できないかもしれません。
ここでの重要なポイントは、合格者が使っている「解答の型」「キーワード」を真似することです。解答の型については使いやすいものを真似すればいいと思います。キーワードはご自身でキーワード集などにまとめてください。
③マイベスト答案をつくる
ふぞろいの最後の方に100点答案みたいなものがあると思いますが、マイベストというのはあくまでも「自分が80分でかけるベストな答案」ということで作ってください。できれば第3者にマイベスト答案をみてもらうことが望ましいですが、これを作ることまでが「過去問1周」としてカウントします。
④再度過去問を解いてみる
マイベスト答案を作ったら、2週間ほど熟成させましょう。そして2周目にチャレンジします。この時、80分ではなく75分で解くように頑張りましょう。そしてできあがった答案がマイベスト答案の再現ができるかどうか、差分をチェックします。
どうでしょうか?
おそらく、みっちり復習したマイベスト答案と全く違った内容を書いているのではないでしょうか?
この状態では、何も身についていない状態と言っても過言ではありません。それだけ自分が作り上げる解答に「ムラ」があるということです。この状態ではラッキーパンチで合格することはあるかもしれませんが、合格の確率は低いと思います。
マイベスト答案と一言一句同じな内容である必要はありませんが、「解答の型」「使っているキーワード」「与件の同じ場所を指摘しているか」の3点をきっちり確認していきましょう。
なお、ここでの優先事項は「解答の型」がマイベスト答案と同じかどうかの確認です。解答の型が同じであれば、大体同じことを言っている可能性が高くなり、解答の品質も安定してきます。なので、ただふぞろいのキーワードを詰め込むのではなく、まずは自分の「解答の型」を作り上げることを最優先事項として取り組んでみてください。
まとめ
ストレート生が一次試験合格後に何をするべきか、イメージが湧きましたでしょうか。この記事を含め、たくさんの情報に触れ「多くの合格者が共通して言っていることが真理」だと思いあとは突き進んでください。
CLE個別指導では毎月5名限定で個別指導を行っております。過去問を使った指導なので、予備校のように答練があったりするわけではありません。昨年の1期生にはストレート合格の方もいます。合格までの確かな道筋を示しますので、ぜひお問い合わせお待ちしています。

経営コンサルティングの国内唯一の国家資格:中小企業診断士の資格を保有。CLE中小企業診断士個別指導創業者。
大手レコード会社、日本酒メーカー、税理士法人を経て合同会社CLEMAを設立。公的機関でのコンサルティングや民間企業へのSNS集客・採用支援を得意としている。


